ホームページを作る

恐らく世界初の「インタラクティブ理系小説」です。

西暦200X年の日本から、順次、あなたの選択により、ストーリーが先に進みます。

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I.西暦2010年ー2020年

1.西暦2010年の日本

 あなたは、理系の地位を向上させ、科学技術の進歩を促進するためのホームページを作りました。

 個人運営の小さなページだったが、そこで理系の地位の向上と、ホームページを作ることを訴えたのです。

 その記事を見た人が、さらに科学技術の進歩を促進するためのホームページを作っていきました。

 こうして、最初は小さな運動でしたが、科学技術の進歩を促進するためのホームページが指数関数的に増えていきました。

 しかし、西暦2020年の日本は、深刻な技術力の低下に悩んでいました。
 
 理系の卒業生のレベルは低下し、優秀な人材は海外に流出していたのです。

 理系の地位向上以外の理系離れのあらゆる手段が採られたが、理系に人が集まらなくなる傾向は止まらなかったのです。

 経済学者が百家争鳴の議論をし、理系の地位向上をせずに科学技術立国を実現する方法を日本中の知性が考え続けました。

 しかし、2020年、日本の理系離れは深刻になるばかりだったのです。

 無理に理系の頭数をそろえても、くず発明、くず論文ばかりが出てきて、産業競争力に結びつかないというジレンマがありました。

 そこで、もっと理系の地位を低くしようという提案がなされたのです。

 そうすれば、中国とのコスト競争に勝ち抜くことができるという意見が出ました。

 技術者の給料をできる限り削ることで、コストを下げ、何とか国際競争に勝ち抜こうと言う意見が有力だったのです。

 中国の安い労働力を見た多くの経済学者は、これを支持したのです。

 「理系の地位はできる限り低い方がよい」という意見が、多くの賛成を得て、そのような政策が実行されていきました。

2.西暦2020年の日本

 理系の地位を向上させ、科学技術の進歩を促進するためのホームページは、1000に達していました。

 ホームページを見る人は増え続け、60歳以下の有権者の大多数が、理系の地位を向上させて科学技術の進歩を促進するためのホームページを一度は読んだことがあるようになっていました。

 理系の地位を向上させることが、科学技術の進歩を促進するのに重要であるという認識は、ようやく広まっていたのです。
 
 常識は時代と共に変わるものです。

 1970年代、多くの人が公共の場所でタバコを吸って捨てることは当たり前と思っていました。

 今では信じられない人もいるかもしれませんが、吸殻が駅のホームに散乱していたのです。

 Xさんは、それがおかしなことだと駅に投書をしました。

 しかし、1970年代、人々は「タバコを吸って捨てるのは自由だ」と言っていたのです。

 200X年、コスト削減競争に勝つため、理系の地位をできる限り低く抑えることが重要であるという意見が強かったのです。
 
 日本の状況が深刻になるまで、理系の地位をできる限り低く抑える努力が、国を挙げて推進されていたのでした。

 たとえば、理系の博士の人数は大幅に増員され、就職できない人も多くなっていました。

 理系の大学の学費は上げられました。

 しかし、2020年になってようやく、理系の地位を上げることこそが、科学技術の進歩の促進の鍵であるという理解が普及したのです。 

3.西暦2035年の日本

 遅まきながらも、日本は理系の地位を向上させ、科学技術の進歩を促進していました。

 中国は日本以上の科学技術力を持つようになっていましたが、日本は高度な分野で存在意義を保っていました。

II.最終結論

 日本はなんとか救われました。

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